昨年の3月、我が家で飼っている8歳のメス猫が何の前触れもなく3匹の子猫を出産しました。完全室内飼いの猫でしたが、正月明けに一度屋外に脱走した時の子どもだと思われます。

無事に戻ってきたので安心していたのですが、まさか妊娠していると思わず、また腹部も膨らんでいなかったので兆候にすら気づきませんでした。

そんな時の突然の出産、しかも8歳という高齢です。体力的にも危うかったのでしょう、へその緒も噛みきれず子猫の身体も舐めてあげれないようでした。

そのような状況で初乳を与えることは期待できず、子猫の身体を拭いて温め保温をし、動物病院が休診なこともあってすぐにペットショップに駆け込み初乳入りのミルクと哺乳器とスポイトを買って子猫達に飲ませました。

次の日の朝、母猫の様子がおかしいことに気づきました。血が止まらず熱も出しており、息も荒くグッタリと寝床に横たわったままなのです。

ネットで調べたところ産褥熱の可能性がいちばん高く、朝一番にかかりつけの動物病院に駆け込みました。診察の結果はやはり産褥熱で、熱が40℃近くありました。

その場で抗生物質の入った点滴に加えビタミン剤と栄養剤の注射を受けカルシウム剤を処方していただき、数日様子見ということで帰宅しました。

すると次の日よりエサと水を少しではありますが摂るようになり、後日ドクターからも「もう大丈夫ですよ」と言われました。

ですが、ほっとしたのも束の間。今度は1匹の子猫の足にプツプツと白い粒のようなものが見つかりました。再び診察に向かうと、初乳不足による免疫不全感染症だと診断されました。

結果的にはその子は回復せずすぐに亡くなってしまったのですが、残り2匹にも少々の感染が見られ、その日より滋養にいいという漢方の液剤を処方されました。

母猫は抗生物質の処置を受けているのでお乳をあげられず、私が調乳したミルクに漢方を混ぜてスポイトで飲ませていました。うち1匹は抗生物質の点滴も受けました。

ミルクは1日6?7回、ガーゼに染み込ませても飲んでくれず、痩せ細ってなかなか体重も増えない、減る日すらもある一進一退の人工保育でした。

そうした日々が2週間ほど続いた頃、根気よく続けたおかげかやっとミルクを欲しがるまでになり体重も順調に増え続けるようになりました。

1年近く経ち、その子達ももうすぐ1歳です。すくすく育ってくれた子猫と元気になってくれた母猫と今も一緒に暮らしています。