我が家のペットはトイプードル。おフランス生まれの気品漂う愛玩犬です。傍目からはとても賢そうでお利口そう。しかも可愛い。かれこれ8年くらいお供しています。

そんなトイプードルですが、実はご飯食べることしか考えていない頭がアッパラパーな残念犬。何かにつけてそれをオヤツに交換することばかりを考えています。

ペンを落とせば、直前まで腑抜けた顔をしていたのに突然「犬ですけど」みたいな野生の顔を見せ、素早く口に加えては檻の中に持ち帰って籠城します。

これをムリに取り返そうとすると唸り声を上げて威嚇する始末。仕方なく、オヤツをあげて取り返します。まさに人質外交のプロです。

一般的に知能が高いと言われるトイプードルですが、我が家のそれは知能の高さを悪用してばかり。それに屈して甘やかす父の存在が問題でもあるのですが。

ちょっとこれまでの対応に問題があったかな、と父も冷たくあしらう態度を心がけたあくる日。我が家のトイプードルは父を見付けると尻尾をブンブン振って駆け寄ってきます。

そりゃあ、とてもなついているかの如く。本音はオヤツを1番くれる人というのを分かっているんでしょうが。

しかし、この日は何か様子が違う…。片方の前足を常に浮かせて歩くいわゆる「ビッコ歩き」をしているではないですか。

元が愛玩犬だけに特別丈夫ではないので何かケガをしたのではないかと父は大騒ぎ。小型の鑑賞犬が認知症や骨折をするニュースがあったこともあり、父は「跳び跳ねて足の骨を折ったのではないか」と不安な様子。

一方で母は我が家の愛犬の頭のポンコツ具合を知ってか「さっきまで元気にしてた。あやしい」と睨んでいました。

当のトイプードルはいつもの煩さ、鬱陶しさが鳴りを潜め、大人しく丸くなっている始末。結局、心配が勝った父が動物病院にマイカーで搬送したのでした。果たしてそこで言い渡された診断名は…

「仮病」
色々驚きました。犬が仮病することを知らなかったし、それだけの知恵があることも知らなかった。

医者が言うには何でも、犬は人間に構って欲しいときわざとイタズラをすることもあれば、我が家のトイプードルのように仮病を使って同情や関心を集めようとするのだとか。

まるで発想が人間に幼稚園児ですが、この犬はその類い稀な知能をそんなアホなことに使うのか…どこで学んだのかは不明ですが、骨折した犬の歩き方を完コピしており、傍目からは仮病の判断が付きませんでした。

無視すればその内普通の歩き方に戻るという話で、実践するとまさにその通り。犬に1本取られた次第でした。騙されたワン!