黒猫のメス猫を旦那さんと同棲している時に飼い始めました。
約13年間、病気も怪我もせず割と飼いやすい子でした。

彼女が13歳のお誕生日を迎えたあたりから、やたらと尿の量が多くなって来て、水もいつも使っている器では足らないくらい飲むようになりました。

猫はあまり水を飲まない動物だと言う事を猫辞典で読んで知ってはいたのですが、高齢だからかな?とその時は呑気に構えていました。

けど、顎にもおできのような物が出来たり、尿の量が増えて、更に匂いもきつくなり、いよいよあれ?これは何かおかしいと思い、すぐさま近所で評判の動物病院へ駆け込みました。

そこで血液検査や尿検査などしてもらって、くだされた診断結果は、糖尿病でした。

顎の腫れも糖尿病からくる歯周病だと。
それも投薬では糖尿病を抑えられないので、インシュリンの注射がこの先の余命まで欠かせませんとのことでした。

もしこのインシュリンをやらなければ、すぐに寿命が来てしまうと。
、と言うことは、自宅でも飼い主である私がやらなければならないと言うこと。

覚悟を決めて、愛猫とインシュリンの生活を受け入れなければならないという事。
とても重圧だった事を今でも覚えています。

その前に、1週間程入院をさせてインシュリン量を決めなければならなかったので、しばしのお別れをしましたが、毎日お見舞いに行き、飼い主の私も不安なのだから、猫の不安を少しでもやわらげてあげたくて、毎日通いました。

そこで何となくですが、看護師さん?達の対応に私は不信を感じてしまっていたのですが、まだ始まったばかりだし、これから自宅でのインシュリン生活もありでいつしかその感情も薄らいでいました。

そしていよいよインシュリン生活が始まりました。
決まった時間に決まった量のインシュリン注射を投与。

慣れない頃は5分位掛かっていましたが、1週間も過ぎれば1分も掛からずさっと打てるようになっていました。

猫もあー、インシュリンの時間ね!とばかりに背中を差し出してくれるようになって、とても良い子に投与されてました。

インシュリン投与をすれば、尿量も減り、水分量もふつうに戻ると言う先生の言葉を信じ、頑張ってインシュリン投与や病院へも何度も通院をしましたが、いつも数値が安定せず、さすがに本当に糖尿病なの?と疑い始めました。

何というのでしょうか?飼い主の直感?的な感じです。
3ヶ月経っても症状は全く変わらないので、軽い感じで、セカンドオピニオンをしに、自宅より少し遠くの別の動物病院へかかりました。

週一の検査をしていたので、その診断結果も持参し、訳を話して診てもらった結果、扁平上皮癌と言う、顎に癌が出来てると言う最悪な結果でした。

以前の病院で、顎の腫れは糖尿病からくる歯周病と言われていたのに、それがまさかの癌。

糖尿病に至っては、癌からの合併症状。
そしてもう長くはない事を告げられました。

何もかもが違う診断で、今思うととても腹立たしいし、入院をした時思った不信感をそのままにした自分も腹立たしかったです。

けれど、セカンドオピニオン先での病院の先生の一言にとても救われました。

その時に言ってくださった言葉が、「きっと猫ちゃんの為にセカンドオピニオンまでしてくれた飼い主さんのもとで生活が出来て、幸せだと思いますよ!

僕も猫ちゃんの為に全力で頑張りますので、あまりご自分を責めないで下さい」と言うような事を言って下さり、本当にすっと心が軽くなりました。

言ってくださったように、先生も看護師さんも真摯に対応してくれたのですが、その2週間後に力尽きて、虹の橋へと行ってしまったのですが、とても短い付き合いだった病院でしたが、虹の橋へ行ってしまった事を亡くなった翌日の午前中にお礼の為にお電話させていただきました。

そこで更にビックリしたのは、電話をした日の夕方に先生よりお花が届いた事です。短い付き合いの子にも弔いをしてもらって、とても嬉しかったです。

もう少し早くこの病院や先生と出会っていたかったと心底思うくらい、信頼出来る動物病院でした。

猫ちゃんは亡くなってしまったけれど、こんな温かな動物病院や先生方がいるのだと嬉しく思いました。