私が以前飼っていた猫の話です。
10才ごろ、変な咳のようなのを頻繁にするようになりました。
苦しそうにしていたので、すぐ病院に連れて行きました。

すると動物病院の獣医さんは、「鼻の病気だが薬ですぐ治りますよ。」と言って、よく調べもしないで薬を飲むように説明しました。

私は毎日きちっと飲ませましたが、一向に良くならず、それどころか悪くなりました。ごはんも食べなくなり口を開けて、犬のように息をするようになり、CTを撮りましたがどこも悪くないので、獣医も困った様子でした。

猫はどんどん食べず、痩せてゆき、友達に相談したら、良い獣医さんがいるからと、K病院を紹介してくれました。

わらにもすがる思いで、そのK病院を尋ねると、すぐに高度医療センターで検査を受けるようにと言われ、そこで検査を受けると、鼻の気道にできた癌であることが分かりました。

なぜ前の病院でCTまで撮ったのに分からなかったのか尋ねると、前に撮影したところの先に癌細胞が有ったので、分からなかったのだろうと言われました。

その検査結果を持ち帰り、K病院に報告すると、癌の治療法は抗がん剤治療か重粒子線治療が有り、両方のメリットとデメリットの説明を受けました。

時間と経済的な面から考えて、抗がん剤治療を選択すると、K病院には日本で数人しかいない癌の認定医がおられる事と、K病院でその治療が受けられることが分かりました。

早速治療が始まりました。
まず、どの抗がん剤が体に合っているか分からないので、合うものを見つけるために、定期的に種類を変えて投与されました。

1週間に1回ずつを2カ月間続け、2週間に1回、3週間に1回と間隔をあけて投与し最終的に1カ月に1回にするのに2年かけてカンカイ(完治ではなく完治に近い状態)まで持って行くのが目標でした。

もし再発したら、抗がん剤治療を1から再開です。
金額も1回につき、安い抗がん剤で7000円、高いもので23000円もするものも有り、毎月のパート代はあっと言う間になくなりました。

猫の様子も、テレビドラマで見たように、どんどん毛が抜け、ヒゲまでなくなりました。

でもうちの子に合った抗がん剤が見つかり、先生も見つかってラッキーだったと言われましたが、いくら体に合うものでも継続して使える回数があるようで、回数に達するまでに次の抗がん剤を探さなければならないのでした。

それでも根気強く治療を続けたので、2年たちカンカイまで達しました。
最初の獣医のように検査もせず、適当に判断して猫も飼い主も長い間苦しんで、無駄でずさんな治療をした事が本当に腹立たしいです。

それに比べて、K病院の的確で速やかな処置と治療をして下さった事を本当に感謝しています。
セカンドオピニオンの重要さをしみじみ感じました。