私の実家で飼っていた犬はおデブちゃんでした。読んでおられる方には怒られそうですが、私たち人間が食べるものもちょくちょく与えていたこともあって、とにかく何でも食べる食べる。

ミニチュアダックスということで飼い始めたのですが、気づいたときには人間で例えるならマツコ・デラックスくらいの大きさまでになっていました。

決して大げさではなく、散歩に連れて行けば季節に関係なく「あのワンちゃん妊娠してるねー。」と指をさされ、犬なのに出べそという子でした。

わりと散歩は好きだったのですが、その子がある時からあまり散歩に行きたがらなくなったというか、歩かなくなったんです。

太りすぎて歩くのがおっくうになったのだと思っていたのですが、なんとなく食欲も落ちてきたような…まだ4歳か5歳だったのでたしか予防接種で動物病院を訪れたときに、ついでに相談してみたんです。

診察してもらったところ、どうも歩き方がおかしいと指摘されました。

痛みをこらえているような感じだといわれたので、特にダックスは胴が長いのでヘルニアになりやすいとは聞いていたことを思い出しましたが、そうではないとのこと。

それで超音波検査をしてもらったところ、胆石があると言われました。

犬もがんになるとは聞いていましたが、まさか胆石ができるというのは予想外でした。検査でみたところかなり大きいそうで、手術をしなければならないと言われました。

手術当日私は立ち会うことはできなかったのですが、帰ってきた家族に「これが取れた胆石だよ。」と見せてもらった物にびっくりしました。長径4cm、短径3cmほどの楕円形で、厚さは1cm弱の大きな石でした。

こんなものが歩くたびに体の中に当たっていたなら痛いはずだと納得したものです。
取れた石をみてお医者さんから「こんなに大きなものは初めて見ました。研究用に譲っていただけませんか。」と言われたそうです。

とりあえず私に見せようと持って帰ってきたそうなのですが、見せてもらって良かったです。
私はその後医療関係の仕事につき、実際に人間の胆石を見る機会もあったのですが、うちの犬ほど大きな胆石が取れた人はいませんでした。

よくおやつに牛の骨を与えていたので、それが原因ではないかと家族で話し合ったのも覚えています。

手術後、痛みも取れたうちの犬はすっかり元気になって、以前のように散歩に行きたがりよく歩くようになりましたが、食欲も復活したため、今度はダイエットに励むことになったのでした。