私が愛犬家デビューをしたきっかけは、カニヘンダックスのパパとミニチュアダックスのママを持つ、「KOU」との出会いでした。

正直なところ、足が短くて胴が長いダックスなんてちょっと不気味な存在でしたが、私のハートを射抜かれたのは初めてKOUを抱き上げた瞬間だったのです。

悪戯好きでとても人懐っこいダックスは、可愛くて可愛くてどこに行くにも鞄に入れて連れて歩いた程です。
そんなある日のこと、友人がある事に気づいたのです。

KOUの耳の後ろに小指の第一関節程の突起物があるという事に。
確認をしてみると確かに第一関節程の突起物がありました。
脂肪、腫瘍、イボ、ツノ?まさかと思いましたが可愛い可愛いKOUが何より心配で、動物病院へ外来デビューとなった忘れる事の出来ない一日。

動物病院の受付って、ある意味人間様の病院より親切で丁寧なんですね。
ちょっとした小児科を動物用にしたみたいに、可愛いくて清潔で若くて可愛い看護師さんばかり。

雄犬のKOUにとっては薔薇色の世界のようで、目はキラキラ尻尾はフリフリ、これから痛い事をされるかもしれないのに可哀想に、と思っていたのも束の間、KOUの名前が呼ばれいざ診察室へ。

診察室へ入ると待合での雰囲気とは一変し、マスクをつけ聴診器をぶら下げた男の先生が待ち構えていました。
あんなにルンルン気分だったにも関わらず、診察台に乗せられた瞬間から小刻みに震えるKOU。

反射的に何かされる不安を感じたのでしょうね。
今日はどうしたの?と言われ、カクカクシカジカの状態で受診した旨を伝えると先生の手が動き始めたのです。

診察時間1分。
「お母さん、これは毛玉ですね」。
なぬなぬ?毛玉?

耳周りや首周り等、犬種によっては毛が細く柔らかい部分があって毛玉になり易いとのこと。 そして犬の毛玉はその犬の毛の長さでどんどん縦に長くなり、今回のKOUのようにツノみたくなるとの事。

先生はそう説明をし、ハサミを手に器用に毛玉を処理してくれました。
その後にブラッシングの必要性と指導をしてもらい、それでもそれでも最後にはお決まりの「お大事にして下さい」を頂きました。

悪性の腫瘍でなかった事に感謝し、毛玉ごときで診察をして頂いた事に更に感謝し、深々と頭を下げて会計を済ませ家路に向かいました。

病気でなかった事に安堵した反面、犬を飼う事の知識の無さに脱落した一日となりましたが、その日を境に愛するKOUの為に私が勉強を始めるきっかけになった出来事でした。