愛犬が我が家にきてまだ1か月足らず、生後5か月の子犬だった時のことです。
家族全員で猫を飼っている友人の家に連れていきました。もちろん皆が子犬を抱きたいと大人気で友人の腕に抱かれました。

すると居心地があまりよくないらしく、じっとしていなくて私の方に移動しようとしました。その時立って抱かれていて、猫を飼っている友人はそのまま犬を抱いていた手をほどいてしまったのです。

私の目の前で、子犬は友人の腕から落下し、そのまま固い床へと落ち、右前足を強打しました。あの時の犬の叫び声は忘れられません。ものすごい声で泣きわめき、歩こうにも普通に歩けません。

しかも右前足はぷらぷらしています。私はパニックになりました。幸い、主人もその場にいたので、すぐに獣医に連れて行きました。
診察台にのせてもじっとしていなくて、暴れまわり、すごい声で泣きわめき、体を抑えようとした私に本気で噛みつきました。

なんとか処置はしてもらえたのですが、まだ小さすぎるので、応急処置しかできないと言われました。

注射が終わって、やっと散歩に行き始めたころだったのですが、仕方ありません。右前足をぐるぐるまきにされている姿は痛々しいものでした。

後日、病院でレントゲンを撮ってもらったところ、骨折していることが判明しました。まだ成長期なので、骨がまっすぐにくっつけば問題ないし、おそらく回復も早いだろうと判断されました。

症状がわかったので、右前足はしっかり添え木のようなプラスチックが当てられ、包帯でぐるぐるまかれていました。

そんなふうになってから最初のころは不自由に感じるらしく、歩くこともできないので、常にだっこで移動していましたが、だんだんコツがつかめたらしく、自力で歩くようになりました。

ギプスをしているので、歩くたびにコツコツ音がして、どこにいるのかすぐにわかりました。

友人は大ショックを受けていて、猫だと何の問題もなく、着地できるから犬でも大丈夫だと思ったそうです。

その後、順調に回復し、骨もまっすぐにくっついてくれ、今では後遺症もありません。
ギプスを外した時は右前足が他の足に比べるとあまりにも細くて弱弱しく見え、心配しましたが、普通に歩くようになったからか、少しずつしっかりとしていきました。

この経験があるので、愛犬は病院嫌いになり、とりわけ診察台の上にあがることを嫌がります。処置が早かったのと若かったので回復が早かったのが幸いでした。