飼い猫がまだ小さい頃ちょっとしたドアの隙間から表へ出て行ってしまったんです。家に来て1ヶ月くらいしか経っていなくて居心地が悪かったのでしょうか・・・。

あっという間に姿が見えなくなり焦ってあちこち探し回りました。まだ子猫だったので外に出てしまったら生きていくのは難しいと思い必死で探したところ見つかったんですが、数日後にまた同じようにその猫が逃げ出してしまったのです。

こんなに猫が人間のことや家の中の様子を見ているとは思わず油断していました。今度は逃げ出さないようにと思いつつちょっと油断した瞬間また外に出て行ってしまったのです。

このときはどんなに探しても見つかりませんでした。前回隠れていた場所を見ても姿がなく名前を呼んでも鳴き声ひとつ聞こえず・・・。日が落ちてきて懐中電灯を持ちながら探しましたがその日は見つからず諦めました。

その次の日も次の日も猫を探し回りました。でも見つからなかったのです。気が済むまで探しても見つからないのだからこれは仕方がない・・・と諦め賭けていたある夜のこと、ベランダで猫の鳴き声が聞こえたんです。

聞き覚えのある声だったのでベランダに出てみたら逃げ出した猫が血を流してこちらを見ていました。しっぽの付け根からも血が流れていて他にもあちこちに血が付いていて・・・。

交通事故にでも遭ったんじゃないかとすぐ家の中に入れて休ませました。夜中だったため動物病院も閉まっていたので私は一睡もしないで猫の看病をしました。

朝一番に動物病院へ連れて行き検査をしたところ、交通事故のキズではなく猫同士のケンカだと分かりました、しっぽの付け根にある大きなキズは猫に噛まれたキズでバイ菌が入ってひどく化膿していました。

医者は化膿しているしっぽや身体中のキズを消毒してくれましたが、その時の猫の鳴き声を忘れることができません。あまりにも痛かったのでしょう・・・。断末魔のような鳴き声を上げていましたから。

その治療に耐え抜きその後何度も病院へ行って包帯交換や消毒を行いました。一時はしっぽを切断するかもしれない状態でしたが毎日のように消毒したのでしっぽもカラダも元通り元気になりました。

ちょっと奇跡を見たような感じでした。それからその猫は窓が開いていても外に出なくなりましたよ。外に出ると怖いことが分かったのでしょうね。

ベランダに出てのんびり外の空気を吸ってリラックスするだけで満足するようになりました。