僕と亀の出会いは中学3年生の時でした。当時、仲が良かった友人と近所のデパートに買い物に出かけ、何気なくペットショップに立ち寄った際に興味を抱いたのが亀でした。

それまで、カブトムシやクワガタなどの昆虫を育成した経験はありましたが、生き物を育てる難しさを感じており、長期的に生き物を飼育した経験はありませんでした。

相当迷いましたが、その時の中学生の勢いで小さな亀を400円くらいで購入しました。家に持ち帰ってからは、母親に、何で生き物を買ったのか問い詰められました。

ちゃんと飼育する、と、母親と約束し、僕と亀の生活は始まりました。
亀を飼育するため、まず、場所と餌が必要になりました。

飼育場所は当時、実家にあった大きなたらいにすることにしました。エサは近所のホームセンターで購入しました。

初めの頃は、タライにエサを落とすと食べに来てくれるという反応を示していましたが、しばらくすると、僕がタライに近づくだけで、亀が寄ってきてくれました。

亀と心が通じ合い、懐いてくれたと感じられた瞬間でした。亀はタライの中で排泄をするため、毎日、タライに入れた水を交換しなければなりません。

また、亀の甲羅も汚れてくるため、定期的に歯ブラシで磨いてやりました。飼いはじめて5年目くらいの冬に、亀が鼻水を垂らしていました。近所の動物病院に連れて行くと、風邪を引いているとのことでした。

亀が人間みたいな存在に感じられ、ますます愛おしくなりました。そして、僕が大学進学で県外へ行くことになった時、亀を一緒に連れていくことが難しく、お世話を任せることができる人がいないという状況になりました。

本当に心苦しい思いをしましたが、近所の川で亀を放すこととなりました。「亀は万年」という言葉がありますが、本当に亀は長生きでした。今でも亀は元気に生きているかな・・