子供時代の話なので、もう20年以上前の出来事になりますが、コウモリを飼った経験があります。

小学生の頃、夏休みのある日の朝、ラジオ体操に行った帰り道に道端に落ちていたコウモリを拾いました。死体だと思ったのですが、動いていました。

たぶんアブラコウモリだったと思います。
そのコウモリは、目立った怪我がないにもかかわらず、飛べなくなった様子。

生きもの大好きだった私は、そのまま持って帰って昆虫飼育用のプラスチックケースに収容しました。
飼育法もよく分からないまま、自分なりの考えでとりあえずクッション代わりに底に落ち葉を敷いて、止まり木として太い枝を入れておきました。

夜行性のコウモリのために布のようなもので覆って暗くするというアイデアは、当時の私には思いつきませんでした。

今から考えると、野生動物の無許可の捕獲は違法ですし、寄生虫や感染症のことを考えると危ないことをしていたと思いますが、何しろ無知な小学生でしたから……

コウモリの飼い方なんて見当もつかないので、図書館に行って調べましたけど、コウモリの飼育法なんてどこにも見つかりません。

分かったのは昆虫を食べるということぐらい。早速近所の草むらでコオロギを捕まえてきて、コウモリの口元へ持って行くとムシャムシャと食べてくれました。

とても嬉しかったのを覚えています。
それから毎日コオロギやバッタを捕まえてきては、1日に数匹ずつ食べさせていました。

ただ、夜中の間ずっと飛び回るコウモリは、一晩で大量の昆虫を捕食するので、それぐらいの餌じゃ全く足りていなかったのかも知れません。
二週間ぐらい飼っていましたが、ある日突然死んでしまいました。

元々弱り気味だったので、あまりショックは受けず、仕方ないなという思いが強かったです。

今でも生物好きな私は、動物園や水族館を巡るのが趣味となっていますが、動物園の夜行性動物の展示コーナーでコウモリを見かけるたびに、
子供時代のこの出来事を思い出してしまいます。