私はメスの三毛猫を一匹飼っているんですが、その猫ちゃんが初めて冬を迎えたときのことでした。

私にとってこの三毛ちゃんが初めての猫です。フードの選び方や猫トイレの掃除まで、すべてが初めてのことばかりでした。

それでも動物病院の先生にお話を聞いてフードを選んだり、友だちに良い猫トイレを教えてもらったりと、とにかく三毛ちゃんに快適に暮らしてもらえるよう必死にがんばっていました。

そうして、ある冬の夜、帰宅して夕飯の支度をしてたのですが、その間、三毛ちゃんは猫トイレのある部屋と私のいる台所を何度もせわしなく行き来していました。

トイレが汚いのかと思ってのぞいてみましたが、それどころか用も足していなくて、まったくきれいなままなのです。

心配になって夕飯そっちのけで三毛ちゃんの様子を見ていると、トイレに入って猫砂をかき、いつものように砂の上にお尻を向けているのですが、気張っているのかりりしい顔をしたまましばらく動きません。

そして、結局はおしっこの音もしないままにトイレから出てきてしまいました。

なんだか変だと思ったので、慌ててこの様子をスマホで検索してびっくりしました。トイレを出たり入ったりして、だけどなにも出さないのは典型的な尿路結石の症状です。

幸い、三毛ちゃんが痛がっている様子はなく、別の場所で粗相もしませんでした。しかし、人間と違って尿路結石は猫にはすぐに死に繋がる病気とネットに書かれているじゃないですか! 

私はすぐにかかりつけの動物病院に電話して、三毛ちゃんを抱えて家を飛び出しました。(夫の夕飯は二の次です)

三毛ちゃんは病院でお腹の毛を剃られ、機械で検査してくれた先生は、尿路結石になりかけている、とおっしゃられました。けれど、このとき三毛ちゃんのフードは尿路結石に配慮されたものです。

水も清潔なものをできるかぎり小まめに取り換えていました。石ができるような要素はなかったのです。

心当たりがないことを告げると、先生は「フードが合っていないか、もしくは、お家が寒いからでしょうね」とおっしゃられます。「さ、寒いから!?」と私はかなり驚きました。

家を出る時にストーブを点けっぱなしにするわけにはいきません。

三毛ちゃん用に毛布を出したり猫ベッドに湯たんぽを置いていたのですが、その時住んでいた家は日当たりが悪く、日中でも部屋の中はひんやりしていたので、それでは足りなかったようでした。

結石のお薬と病院で扱っているフードを買い、そのときはなんとか病気を治すことはできましたが、まさか寒さがストレスになるとはまったく予想もできませんでした。

今は冬もそれなりにあたたかい場所に引っ越し、日当たりのいい場所に猫ちゃんの暖房グッズを置いて対策しています。
願わくば、もう三毛ちゃんにあんなに驚かされることはありませんように。