我が家の猫はとてもヤンチャです。

田舎なので2階の窓を開けておくと、網戸を開けてベランダや1階の屋根瓦に乗ってしまいます。それどけなら構わないのですが、ベランダの手すりに乗って滑り落ちたことがあります。

その日は外からにゃーにゃー鳴き声が聞こえてきたものの、夜中だったので庭のどこにいるのかわからないのです。

何度も呼んでもこちらに来ることもなく心配していたら、ようやく帰ってきたものの、猫は後ろの片脚をびっこひき、血が出ていました。

慌てて病院へ連れていくと骨折で、ベランダから落ちたせいだと気づきました。

治すにはプレートを埋め込み、ネジで止めると言われ、何十万もかかると言われました。

さすがに学生の自分にはそこまでの貯金がなく、親は普段から猫をないがしろにする人たちだったので頼れるはずもなく、悩んでいたら、医者は「だったら、放っておくのもいいよ。

猫の自己修復力は強いから。それに、食欲があるなら大丈夫。曲がってしまうかもしれないけれど、ちゃんとくっつくよ」と言ってくれました。

悪化しないように注射だけして、家に帰り、様子を見ていると、そのうちいつの間にか普通に歩くようになりました。骨折は治ったのです。すごくほっとしたのを覚えてます。

しかし、その後、元気になってしばらくしてからのことです。

食事をしないでずっと眠るようになりました。まだ年寄りと呼ぶには早い年です。病院へ連れていくと、歯茎が真っ白で貧血を起こしていると教えられました。すぐに入院になりました。

その頃はもう自分で働いていたので、帰りがけに毎日見舞いに向かいました。前足の甲に点滴をつけ、私が来ると近寄ってにゃーにゃーか細く鳴き、早くここから出してって訴えているようでした。

餌もいつも食べるものを持って行って、早く元気になるように、と願いました。

獣医が言うには、おそらく農薬のついた葉を舐めたか食べてしまったのだろう、とのこと。少量だったからまだ生きていられると。

猫がよく家を飛び出して雑草を食べているのを知っていました。吐き出すためだと思っていたからなんとも思っていなかったけれど、田舎の恐ろしさを思い知りました。獣医は薬が強い人間用のを点滴してくれました。

その甲斐があって、猫は無事に元気に食事を取れるまでになりました。

猫が外に出て恐ろしいのは交通事故だけかと思っていたのですが、それだけではありませんでした。

家の中だけで暮らさせようとしていたのに、家の中のドアを開けることを覚え、鍵のかかっていない引き戸の玄関も開けてしまうようになってしまいました。

外に出てもいいから長生きして元気でいて欲しいと常に思っています。
おかげさまで、猫ももう15歳を越えました。まだまだ元気です。大切に育てていきたいです。