それは引っ越しをして間もない頃のことでした。わたしは再婚して千葉県から名古屋にうつり、チワワのダリちゃんも一緒でした。

ダリちゃんは初めて新幹線にのり、新しいマンションでの生活がスタートしました。わたしはすぐにパートをはじめることになり、災害時などダリちゃんをすぐ迎えにいけるよう、家から徒歩三分のカフェでパートをはじめました。

しかし、いくら近いとはいっても、ダリちゃんは新しい土地ですぐに、日中五時間程度のお留守番をしなければならなくなったのです。

そんなある明け方、ふと目をさますと一緒に布団にいたダリちゃんがいません。こんなことは初めてだったので、異様に思って見回すと、ケージの前の冷たい床の上にゴロンと横になっている影がみえました。

なんであんなところにいるんだろう?と不思議に思い、部屋の電気をつけてみてびっくり。ダリちゃんの周りにいくつもの血痕があったのです。血は、布団をでたあたりからケージの中のトイレへ続いていました。

トイレを見ると、見たこともない緑色の便があり、そこにも血が垂れていました。
便は、まさしくほうれん草のペーストのようなかんじでした。血をだしながらも、きちんとトイレにむかい、このケージの前で力つきたのかと思われました。

ダリちゃんの様子はというと、がたがた震えていて、元気はあきらかにありません。
便の色はびっくりしましたが、いわゆる赤や黒のタール便ではなかったので、緊急性はないと判断し、ダリちゃんを毛布で温めてながら朝まで少し待ちました。

しかしなぜ出血しているのか。おそらくはお尻からと思われますが、皆目見当がつきませんでした。
朝一番で、家から徒歩三分の動物病院へ向かいました。旦那さんはその動物病院に併設されているペットショップで働いているので、少し心強かったです。

それに動物病院が近所だとこういう時本当に良かったと感じます。診察の結果、ストレスによって腸が荒れているとのこと。人間でいう、胃腸炎のようなかんじです。そのため出血したようです。

薬をのませ、今日1日は断食。下痢が良くなってきたら食事をふやかしたフードから再開していくとのことでした。

断食はかわいそうでしたが、人間も腸炎で入院すると、断食になるので仕方ありません。

翌日からはどんどん回復し、便も最初はまだ緑だったものの、少しずつつ普通にもどっていきました。完治まで3日程度でしたが本当に驚いたし、こわかったです。