数年前のある日お姑さんの介護と老猫の介護が重なり叔母がとても大変な生活を送っている事を知り

長年飼っている21歳のチンチラシルバーのお爺ちゃん猫・太郎ちゃんを叔母から引き取る事を決めました。

私も猫が大好きでそれまでに3匹程飼っていましたがなんせ21歳の長老猫を介護するのは初めてで戸惑う事が多かったです。

叔母の家と私の家は新幹線と電車を乗り継ぎ約4時間かかる距離にあり移動中もしかして死んでしまうのではないかと心配していましたが強い生命力で無事に我が家に到着し用意した猫用のケージで休んでもらう事にしました。

叔母と離れ初めての環境に馴染めず初めの頃は大声で夜泣きしたり(痴呆が入っていたのかも)

上手くトイレで排泄できなくて家中がヨゴレて大変な事になってしまったりと人間の介護さながらのハードさでした。

でも人なっこく陽気な太郎ちゃんが可愛くて寒い時期には小屋に湯たんぽを入れてやったりお風呂に入れたり手編みのセーターを着せたりして太郎ちゃんとの生活を満喫しました。

私たち家族にも馴染んできたかな?と思った夏の日になんと太郎ちゃんが家出をしてしまったのです。

家族で手分けして探したところ、家から100m程の場所であっという間に見つけることが出来「太郎ちゃん!!」と呼ぶと不安そうな顔でこちらに歩いて来てくれました。

大好きな叔母の事を探していたのでしょうか。
ヨボヨボのお爺ちゃん猫がここまで歩いて来たんだと考えるとなんだかいじらしかったです。

そして我が家に来てちょうど1年経った春の日に懐かしい叔母の声を電話口で聞きながら太郎ちゃんは旅立ちました。

引き取った当初は直ぐに死なせてしまうんじゃないかと不安な気持ちも有りましたが天寿を全うし穏やかに旅立ってくれた事は不思議と「ありがとう」という気持ちにさせてくれた清々しい出来事でした。

初めての老猫の介護はとても大変でしたが太郎ちゃんと過ごせた一年間は私にとって宝物ような時間です。