うちのワンちゃんはヘルニアで下半身麻痺になりました。ヘルニアというのは大変進行が早いらしく、発症から48時間で手遅れになってしまうそうです。
ヘルニアとわかれば一刻も早く注射や投薬、進行度合いによっては手術をしなくてはいけません。うちのワンちゃんの場合、その日、午後からいつもと違う様子に気づき、病院に連れて行きました。
この時点での症状は抱えようとすると痛そうに鳴く、階段を上ろうとしない(上がれない)、元気がない、でした。そして異変を伝えたのですが、「精神的なものだと思う」で片付けられてしまいました。
でも、明らかにおかしかったので検査希望の旨も伝えたのですが、様子を見ましょうと言われ、とりあえず帰宅しました。ところが、帰宅後症状はどんどんひどくなります。
症状としては体に触るとキャンと高い声で痛がって鳴く、上を向いてじっとしていることが多い、夜中には寝ないでずっとお座りした状態で上を向いていました。
痛そうに震えているし、夜中でしたが病院に電話をしました。(時間外料金を払えば24時間診察可能でした)レントゲンなどは撮れませんが、気になるなら連れてきてくださいということだったので急いで連れて行きました。
そこで昨夜とは違う獣医の診察を受け、ヘルニアに間違いないと思いますと言われました。夜中なのでCTもレントゲンも撮れないからとりあえず注射で様子を見ましょうということで、痛みどめと思われる注射をしてまた帰宅しました。
これで治まるようすがなければまた連れてきてくださいと言われたのですが、ここで頭にきたのは昨夜の獣医師の対応です。この時の獣医師によれば、私が訴えた症状は典型的なヘルニアの症状だったということでした。
頭にはきてるけど、それよりもワンちゃんが心配で、とりあえず連れて帰って休ませないと・・・という気持ちです。
そしてその後、ひと時傷みは治まったかのように見えましたが、それもつかの間、段々足を引きずるようになり、あっという間に後ろ足を前にのばして座るようになってしまいました。
結局また病院に連れて行き、結果ヘルニアが進行していて緊急手術です。タイムリミットがあるので迷っている暇はありません。手術をして治るのかもわかりませんが、ヘルニアが進行すると命に関わることもあるので迷ってる暇はありません。
手術で治るのかどうかは術後の経過をみないとわかりませんが、とりあえず命は保証してほしいという思いでいっぱいです。
しかも、命が助かるのかどうか、1週間位様子をみないとわからないのです。この間、入院してるわけですが、当然獣医師に診断ミスのことを聞きました。当の本人は同様しているとかで謝罪にもきません。
代わりに先輩獣医師から謝罪がありました。院長からも謝罪はありましたが訴訟の心配をしているような謝罪でした。そこで聞いたのは臨床経験の浅い医師では症状を聞いてもわからないということです。
大学では家畜が主で、犬猫などの動物は机上の理論だけだそうです。しかもそんなに詳しくやらないらしいです。なので獣医は動物病院での研修や臨床経験を積んで知識を得ていくそうです。
最初の獣医は新米獣医だったそうで、どうして誰かに相談しなかったの悔やまれるということでした。その後もいろいろトラブルがありましたが訴訟は起こさず、費用も払いました。それよりもワンちゃんの体のことで頭がいっぱいだったのです。
落ち着いた今なら、訴えればよかったと思いますが・・・。リハビリの効果も得られなかったので再生医療にもチャレンジしてみましたが歩けるまでには回復していません。
でも元気で生きていてくれるだけでいいと思ってます。