わたしは、犬が苦手でした。
散歩している犬を見かけると、避けて別の道を通るほど苦手でした。

小学生のころ、友だちの家で犬に追いかけられたことがきっかけで、トラウマになってしまったのです。
今思えば、可愛らしいパグ犬だったのですが、当時は怖くて怖くて、友だちの家にすら行けなくなってしまうほどでした。

そんなわたしが、高校生のある日、家に帰ったら子犬がいたのです!なんと、弟が家族に内緒でおこずかいを貯めて、ペットショップで買ってきたのです!
わたしは、びっくりしたのと、これから始まる生活を想像して声も出せませんでした。

ところが、この子犬が、母犬を求めて、毎夜毎夜、クゥクゥと鳴くのです。わたしは、その鳴き声を聞いているうちに、この子犬がたまらなく愛おしくなっていったのです。

あぁ、この子は、生まれて間もないのに、母犬から引き離されて、我が家に来てくれたんだ。大切にしてあげなくては!
もうそれからは、子犬に対する母性が溢れてとまりませんでした。

突然、家にやってきた子犬も、今やもう老犬。人間も犬も年をとりました。そして、同じ年月をすごすうちに、ペットではなく、かけがえのない家族になっていきました。とても、大切な存在です。

我が家の犬は、家族が玄関にくると、走って迎えてくれます。わたしは現在、結婚して、家にはいませんが、時々帰ると、飛びついてきてくれます。

犬が怖い!というわたしの概念を360℃変えてくれた、我が家の犬には感謝です。元気で長生きして、また帰った時には出迎えてもらいたいです。