10歳の柴犬がある日散歩から帰り家の中にあるケージで水を飲んでいるとすごい鳴き声がしました。様子を見に行くと立ったままキャンキャン鳴いていました。

何事かと思い身体中見てみましたが怪我をしてる様子もないので様子をみることに。しかし目を離すとまたすごい鳴き声が聞こえてきます。

これはどこか痛みがあるのだと思い獣医さんへ連れて行くことにしました。しかし生憎この日は日曜日。いつも行ってる獣医さんは休診日でした。

そのため日曜日でも行ってる獣医さんを探し行くことにしました。診断は片方のお尻の筋肉が痩せているから腰痛があるのかもとのことでした。

今だから思うのですかきっと足の痺れがあったんだと思います。この日は痛み止めを出してもらい、明日いつもの獣医さんに行ってくださいとのことでした。

痛み止めが効いているのか鳴くことはなかったですが、家に帰っても立ったまま座ろうとしません。時間をかけてようやく座ることができこの日は眠れたようでした。

翌日、獣医さんを尋ねるとこんな弱い痛み止めでは効かないからステロイドを出しますと。約1週間処方されました。なくなったらそれで終わりですと。

ステロイドのおかげもありいつもと同じように過ごせるようになった愛犬。

よかったなぁと思いながら3週間ほどたったある日、泡を吹いて痙攣している様子が。慌てて獣医さんに連れて行きました。

検査の結果、血糖値がすごく高いことがわかりました。とりあえずそのまま入院して色んな検査をすることになりました。

最終的には糖尿病との診断。インスリン治療をするか食事療法と痙攣を止める座薬で様子をみるかの選択をしなければならないことに。

しかし食事療法だけでなんとかなる数値ではないので、後者を選ぶことは治療せずに愛犬の生命力が尽きるのを待つことになります。

それではあまりにも愛犬が可哀想だと思いインスリン治療を選択しました。インスリン治療は朝食後に注射をすることから始まりました。最初はものすごく嫌がりご飯を食べなくなりました。

食事も決められたドックフードしか食べられないので困って獣医さんに相談したところペースト状のドックフードを少量ドックフードに混ぜてとアドバイスを頂きやってみると食いつきよくしっかりと食べてくれるようになりました。


インスリンの量は段々と増えていき、1日1回だったのが1日2回になりました。

低血糖を起こすことなく順調に過ごしていましたが、白内障なのか糖尿病網膜症なのかわかりませんが目が見えなくなりました。色んなものに躓くようになり名前を呼んでも視線が合いません。


視線が合わないことがこんなにも悲しいこととは思いませんでした。インスリン治療を始めて2年ほど経ち、腎臓が悪くなり毎日点滴に通うようになりました。

この頃は名前を呼んでもぼんやりしているし外に出してもどこに行ったらいいかわからないようでクルクル回ってました。そんな日が1ヶ月ぐらい続いたでしょうか。

朝から調子が悪くこの日も食べたご飯を吐いてしまいぐったりしていました。少し苦しそうな鳴き声が聞こえたのが最期となりました。

約3年ほどの闘病生活。愛犬にとってこの3年は苦痛な時間だったのではないか、それならあの時積極的な治療をせずに苦痛を取り除くことだけに力を注いだ方がよかったのかもと色々考えましたが結局答えは出ませんでした。

そしてそれ以前にそもそも愛犬は腰痛の診断だったはずなのに、なぜ糖尿病になったのかと不思議になりました。

獣医さんが処方してくれたステロイドは人間の場合徐々に減らしながら止めるお薬ですが、なぜそれをしなかったのか。

もしかしたらそれが原因でインスリンが分泌されない身体になってしまったのではないかと思うとやり場のない怒りが込み上げてきます。

獣医さん任せではなくもっときちんと愛犬の病と向き合ってあげればよかったです。