田舎の土間でのペット保護

コラム

私は田舎暮らしで、先祖の代から引き継いだ昔ながらの、土間のある日本家屋に住んでいます。その昔、既に他界した祖父がいた時には、その土間で犬や猫を世話していたと言います。
3.11の大震災の時には電気や水道が止まり、暫く「日常」が止まった生活をしていました。その時に逃げて来てしまったのか、野良猫かどうかは不明ですが、寄って来た猫と過ごしたことを覚えています。
とても単純なことなのですが、災害時のペットの安全確保の為に、十分な場所を確保できるという人は多くないでしょう。新たな里親を募集する場合でも、犬を引き取りたいと思う方が、物理的な場所の確保のせいで諦めてしまうことはあると思います。

実際に私自身、動物好きですから、被災時のペットの状況についてはとても気になっていました。飼えなくなった方について、新たな飼い主は見つかるのかどうかが、最も心配でした。捨てられてしまうこと程、悲劇的なことはありません。
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当時、私の田舎では、停電はもとより、インターネットの環境すら整っておりませんでした。今、思い返すと、当時もしもインターネットが繋がっていたならば、犬や猫を保護できたかも知れない、と考えてしまっています。
と、いうのも、私の家には十分な広さの土間があり、大型犬が2匹いたとしても十分にのびのびと過ごせる広さだからです。後になって震災が少し落ち着いてから、テレビで震災時のペット特集を見ると、新たな里親探しの苦労がひしひしと伝わりました。
私の住むような土間が広い田舎の家の協力があれば、災害時のペットの問題に役に立てるだろうと、感じました。祖父の時代の出来事、それから猫と過ごした記憶(この話の結末は、猫がある日、勝手にいなくなってしまいました。)、それらが結びついて、災害時のペット保護に、我々が参加できるのではないかと、確信したのです。
現在では、私の住む田舎でも、インターネットが普及していますから、情報収集やキャンペーンをすることは、当時よりも上手くできるでしょう。ペットの長期的な滞在・世話・最終的な引き取りのいずれかがが可能で、且つ土間が広い田舎の家の持ち主によるコミュニティをインターネットで作り、万が一の時には動くことが出来れば、救われるペットもいるのではないかと考えています。
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ですが、1つ問題がありました。それは、田舎の家自体の問題です。家の老朽化もあり、家自体が自身に耐えられるかという問題です。また地滑りの危険もあります。仮に室内犬を保護する場合には、これが大きな問題となるでしょう(私の場合は、家自体の強度や、立地上の地滑りの危険から、震災があるかどうか、という以前にペットを飼うことを控えています。)。

度重なる自身で、保護した後に家自体が倒壊してしまっては、元も子もありません。もしも、この土間のある田舎の家でのペット保護を実現する場合に、問題となるのは、立地上の問題や家自体の耐久性かも知れません。
田舎暮らしの私が提供できる大きな強みは物理的なスペースで、それを生かした援助が何か出来るとすれば、ペット保護です。これは私自身の個人的な提言というよりも寧ろ、多くの方にとっても有用な内容だと確信しています。
現在では、(少なくとも私の場合で)田舎でも、ペットの騒音について嫌がる方もいらっしゃいますから、実は、庭で飼うということが田舎でも現実的ではない側面があるでしょう。ですので、音を密閉出来る、「土間」に焦点を当てました。
田舎暮らしで、いざという時には、ここでイメージしたコミュニティと連絡が取れなくなる危険のほうが大きい身です。ライフラインの停止のみならず、道路が塞がってしまうこともあるでしょう。
ですがその中で、ほんの少し、(自分がほんの少ない被害で済んだ場合に、)災害が落ち着いた後の、援助でできる取り組みとして、提言致しました。この案を他の方と協議しながら、より良いものに変えていけたらと、考えています。

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