犬が縫い針を飲み込んでしまった

コラム

ある日1階にいた母親が「大変、大変。犬が針を飲んでしまったかもしれない」と慌てて私を呼びに来ました。
なんでも、1階で縫い仕事をしていたら、置いてあった糸のついた針がどこを探してもない。犬がなんだか口をくちゃくちゃさせているのを見たと言うのです。

心配になり病院に連れていくことに。もし飲み込んでいたら食道や胃に刺さってしまうかもしれないので、うかつに抱き上げることができず、キャリーケースに慎重に入れ、ケースごと運ぶことにしました。病院で事情を説明してレントゲンを撮ってもらうと、くっきり針が写っていました。

先生によると針が胃や腸に刺さってしまうこともですが、それより針についていた糸が問題だというのです。長い糸を飲み込んでしまうと、その糸にほかの胃の中のものが絡まってしまい腸に詰まって腸閉塞を起こしたり、腸の一部に引っかかったまま引っ張られると腸を傷つけてしまうらしいのです。
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腸に行く前に取り出さなければいけないとのことで、内視鏡で取りますということでした。
内視鏡は全身麻酔になるので、今日はもう病院を閉めて麻酔をかけるための検査をしてすぐ取り出しますとのことで、私は自宅で連絡を待つことに。

数時間後病院から連絡がきたのですが、「内視鏡では取れませんでした。これから胃を切開して取り出します」といわれ、あまりに突然だったので、びっくりすると同時に犬が心配なのと、大変な思いをさせてしまったと涙があふれてきました。

私以上に、犬が針を飲んでしまった原因を作った母はとても落ち込んでしまい、とにかく犬の手術が無事に終わるのを祈るしかありませんでした。
食事も食べる気にならず、さらに数時間後病院から連絡が来て、無事手術が終わって麻酔から目が覚めましたという報告を聞いてようやく気が抜けました。

電話の向こうで痛そうな犬の声が聞こえて、ごめんね、ごめんね。と心の中で何度も謝りました。
先生に面会に行っていいですかと聞くと、短時間だけならいいとのことだったので、心配する母と一緒に翌日病院に面会に行きました。
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ケージにうつぶせに寝ていた犬は、私たちの姿を見ると立ち上がって鳴いてしまい、興奮させると良く無いと思い早々に病院を去りました。
4日目でようやく退院することができ、エリザベスカラーをつけられた犬が奥から出てきて、抱きしめたあとキャリーケースに入れて連れ帰りました。

しばらくは固いご飯は食べられないので病院から出された缶詰のご飯と、毎食後抗生物質と痛み止めを飲ませて、抜糸までは散歩も控えて安静に。
1週間後に抜糸をしてもらい、ようやく今回の騒動は終わりました。

母もその時の戒めのために、犬の体から出てきた針を目につくところにおいて、床には犬の飲み込みそうなものは置かない事を徹底するようになりました。
緊急的に手術をしてくださった動物病院には感謝しています。

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