前足首が膿んでしまった猫を保護した経験談

コラム

両親が経営している飲食店の周りに猫の親子が住み着いていました。
子猫が産まれてしばらく野良猫と飼い猫の間のように付き合ってきました。というのも、子猫のほうが成長しても人に母猫のようには懐かなかったのです。
母猫は人懐っこく、人がいると寄ってくるのですが、子猫は成長して成猫になっても遠巻きにしか近づいてきませんでした。

そんなある日、父が子猫のほうが足を引きずっているのを見つけて、声をかけてきたのです。
「おい、右足から血流してないか?」
近づくと逃げてしまいますので、ギリギリの距離感を保ってみてみると、確かに丸く皮膚が破けているようでした。

子猫のほうは、ほぼ野良のように扱っていたので、いつどこでけがをしたかなどは全くわかりませんでしたが、以前、この猫の去勢手術を請け負ってくれた獣医さんに診てもらうことになりました。
その獣医さんは、地元の野良猫の去勢や避妊の手術を安く請け負う活動を行っていたり、細かく診察や病状の説明をしてくれるということで地元では有名な信頼のおける獣医さんでした。
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電話で確認をするとすぐに診察を受け入れてくださりました。
ただ、ほぼ野良猫の猫を確保するのはエサでおびき寄せたりなど大変だった記憶があります。
無事に確保して、やっとの思いで診察台に乗せると、ケガの状態はとても悪い状態でした。
骨や筋肉が見えてしまっていて、奥のほうで膿み始めていたのです。
膿みというのは厄介で、表面がきれいになっても奥にばい菌の根っこのようなものが残っていると、傷をふさいだとしても中から膿んでしまうのです。
このまま進行してしまっては、足を切断しかねない、今のうちに処置をすればなんとか治るという状態でした。

治す方法としては、2つありました。
ひとつめはコツコツと飼い主が処置をすることです。
注射器に水を含ませて傷を直接水洗いして膿みをきれいに取り除くこと、抗生物質を飲ませること、3日に一度は必ず抗生剤の注射をしに来ること、舐めないように襟巻のカラーをすることなどが挙げられました。
もうひとつは、手術です。
傷を広く開いて、じゃぶじゃぶ直接洗い流し、縫合するという方法でした。
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この2つの方法のどちらを基本にして処置していくかという選択が必要でしたが、金銭面的には前者のほうが手間はかかるけど安くすむ、という提案でした。
ほぼ野良猫ということもあり前者を選んで処置していきました。
ただ、薬や注射器などを処方してもらいましたが、日々処置をするのはとても手間で時間のかかり、処置してあげられない日もあったりと、快方と悪化を繰り返していました。

治りが遅いことを心配された先生から、一度手術することを提案されたり、抗生物質ではなく、猫の虫歯に効く薬を処方されたりなど、いろいろな工夫や提案をしてくださいました。
とくに虫歯の薬については、飲ませ始めてから膿がどんどん減っていて、効果が現れやすかったのを覚えています。
先生もチャレンジだったとのことで、こういうこともあるんですよね、と一緒に喜んでくださいました。

完全に治るまでには2か月ほどかかりましたが、今は何事もなかったように過ごしているので、獣医さんにはとても感謝していますし、また何かあった場合にはこの獣医さんにお世話になりたいと思います。

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